運動神経に自信がなくても救急救命士の専門学校に入れる?

運動神経に自信がなくても救急救命士の専門学校に入れる?
救急救命士の専門学校を目指す場合、いわゆる運動神経に関しては、確かに無いよりはあったほうが良いことは事実かもしれませんが、それほど気にするようなことではありません。
救急救命士の仕事は、アスリートか何かのように運動が得意でなければならないものではなく、それよりは基本的な体力とか精神力、救急救命に関する医学的なスキルといったもののほうが重要です。
体力とか精神力については、場合によっては意識のない患者さんを持ち上げて運ばなければならないかもしれませんし、相当に凄惨な状態の人を目にしたり、場合によっては病院に運ぶ途中に命を落とすような人もいるかもしれないわけで、そのような状況があっても冷静に事に当たることが求められるためです。
また、この仕事はいつ発生するか予測不可能であり、夜間とか土日などであっても関係はありません。
そういう意味で体力や精神力は欠かせないわけですが、運動神経と呼ばれるものとは少し異なります。
女性であっても専門学校から救急救命士になれるのか
救急救命士に男女間の区別はなく、女性であっても専門学校に通うことで受験資格を得ることができます。
救急救命士になるには、国家試験の取得とともに消防官採用試験に合格することが必須です。
つまり、国家資格を取得してから消防官になる方法と消防官となって国家資格を取得する2つのルートがあります。
消防官から目指す場合は一定の実務経験に加えて、養成所において半年以上の研修が必要となるため、ややハードルが高くならざるを得ません。
その点、専門学校であれば実務経験は免除され国家資格対策も十分であることから、最初から救急救命士を目指す人に適したルートだといえるでしょう。
搬送される方が妊婦である場合、男性よりも安心感があることからも女性の救急救命士の需要が高まっています。
もちろん、男性と同等の体力を求められることからも決して楽な仕事ではありません。
しかし、人の命を預かるやりがいのある仕事であり、挑戦する価値は十分にあるといえます。